2024年3月まで活動していたBeyond 5G推進コンソーシアムの企画・戦略委員会配下に属する白書分科会では、2030年頃の実用化が見込まれているBeyond 5Gに対し、利用者の日常生活、あるいは、多くの産業にまたがる広範囲の利用シナリオを想定した検討を行い、これを通して多角的な観点から社会基盤としての通信システムが備えるべき要件の検討を行いました。また、利用シナリオ、将来技術動向を踏まえ、Beyond 5Gのキーコンセプト、ネットワークに対する要件、能力、アーキテクチャ、キーテクノロジを検討しました。これらの検討を踏まえ、本白書では、各業界からのBeyond 5Gへの課題及び期待、Beyond 5Gに求められる能力、技術トレンド等を取りまとめています。
この白書は、第5世代モバイル推進フォーラムセキュリティ調査研究委員会が検討した内容をまとめたものです。主に参加委員の意見などから、5Gセキュリティ標準化動向を踏まえて、5Gユースケース((1)IoT、(2)Connected Vehicle、(3)Fintech)のセキュリティ課題の抽出を実施しました。 2020年7月に5GMF白書「5Gユースケースにおけるセキュリティ 第1.0版」を公開し、その後各検討項目(標準化、IoT、Connected Vehicle、Fintech)における調査活動の結果を第1.1版として反映しました。