活動目的

データセンター業界は過去10年間で大幅な成長を遂げ、2023年には推定240～490TWhの電力を消費し、これは世界年間エネルギー消費量の0.91%～1.85%に相当すると言われています。また、世界中のサーバー数も2006年の1,100万台から2020年には2,000万台に増加しています。この業界の拡大に伴い、電力需要はさらに増加すると予測されており、2030年には世界の年間エネルギー消費量の3.1%に達すると見込まれています。このような背景から、月面データセンターの実現可能性を検討し、地球上のエネルギー負荷を軽減するための持続可能なソリューションを追求します。本プロジェクトは、宇宙、通信、エネルギー分野の技術を統合し、月面データセンターの構想を練り上げることで、未来のエネルギー需要に対応するための革新的な選択肢を提案していきます。

活動内容

• 月面データセンターや関連インフラに関する国際的な活動、計画、政策を調査する。
• 月面データセンターの技術的な課題、エネルギー要件、通信システム、持続可能性などから実現可能性を評価する。
• 地球上のデータセンターの電力消費が指数関数的に増加する見込みを分析し、月面データセンターがその需要を支えられるか検討する。
• 有識者とのインタビューを実施する。

プロジェクトリーダ

日本電信電話株式会社

高橋 円