XGモバイル推進フォーラム(XGMF)は、台湾の政府系非営利組織で、ICT産業振興およびDX推進を担う財団法人資訊工業策進会(III: Institute for Information Industry)と、相互協力に関する覚書(MoU)を締結しました。
本MoUは、2025年10月17日に台北世界貿易センターで開催された「Taiwan SatCom Summit」の講演会において、台湾デジタル発展省デジタル産業署の林俊秀署長立ち合いのもと、XGMF代表代理である豊島守生NTNプロジェクトリーダーとIIIデジタルトランスフォーメーション研究院の林玉凡院長との間で調印セレモニーが行われました。
今後、日本と台湾が5G/6Gなど次世代通信応用の推進において、より緊密に連携し、通信分野における革新的なエコシステムを共同で構築するとともに、アジア太平洋市場への展開加速に寄与することが期待されます。

調印セレモニー

MoU署名の公開

中尾代表のビデオメッセージ
講演では、XGMFの豊嶋氏が「日本における次世代通信とNTN推進」をテーマに登壇し、日本のNTN(非地上ネットワーク)推進プロジェクトの概要、メガコンステレーション衛星、高スループット衛星(HTS)、異なる衛星プラットフォームの開発、衛星IoTのユースケース、そしてXGMF活動に基づく将来ビジョンについて紹介しました。特に、2026年を目標としたハイブリッド衛星の開発や、宇宙と5Gを統合した「宇宙イノベーション創出プラットフォーム」の構想について説明し、実証実験および地上局運用の現状も紹介しました。
続いて、スペースシフト株式会社の金本氏がAIによる衛星データ解析技術を紹介し、環境・農業・防災などへの応用例を示しました。
また、SINOTAIC共同設立者のMarek Ostafil氏は、欧州における衛星通信の動向と国際的な技術協力の重要性について講演しました。
最後に「衛星アプリケーションサービスの需要と国際協力」をテーマとしたパネルディスカッションが行われ、国際協力モデルの重要性、オープンソースや市民技術の活用、国境を越えた戦略的アライアンスの可能性について活発な議論が交わされました。

豊嶋NTNプロジェクトリーダーの講演

パネルディスカッション

講演関係者