2024年10月28-30日に、韓国・ソウルにおいて、6G Global 2024が開催され、XGモバイル推進フォーラムが参加しました。
6G Global 2024は、韓国ソウルで開催されるMobile KOREA 2024※の一環として開催され、6Gに関する詳細なセッションや、業界リーダとのパネルディスカッション等を実施、次世代の通信技術を形成する最新の革新や発展について議論するために、主要なステークホルダが参加いたしました(※5G Vertical Summit / Regional Workshopも併せて開催)。
日本からは、XGMF共同代表の中尾彰宏氏が日本及びXGMFの取り組み等を紹介、また、主要セッションにおいて、NICT豊嶋守生氏、NTTドコモ中村武宏氏、KDDI小西聡氏が登壇しました。
※各国のR&D・標準推進団体や企業のプレゼンの要約
<韓国>
6Gは5セクタ×13戦略技術のR&D・標準化を推進し、2026年までにPre-6G実証を実施する計画。AI Nativeを実装するため、基地局・コア設備にAI半導体+AIソリューションを全面的に導入。
SKTは「AI Telco. Infra Evolution」を打ち出し、AI-DCなどエネルギー効率の高いAI処理基盤を提供し、予測分析や通信最適化を通じて次世代アプリケーションを牽引し、AIによるインフラ高度化による新たなビジネスモデル・事業開発を強調。
<中国>
6Gは高度な知能社会を実現する基盤技術として位置づけ、IMT-2030(6G)中心に6G R&Dを推進。特に、AI×NWに注力し、2023年はAIベースの変復調・チャネル推定等の実証を実施、2024年は業界全体でのモデル選択、データ収集、推論アーキテクチャに関する合意形成に向けて、AIモデルの汎化性能とリアルタイム推論の研究・検証を加速。
Huaweiは、カスタマイズされた最適化と自動運用・管理を実現する「AI for Network(AI4NET)」の概念を提唱。THz帯域を活用した通信と高精度センシングの統合技術(ISAC-THz)のプロトタイプ開発などを推進。
<欧州>
6Gの開発と標準化において、非通信分野含む国際的なパートナ連携を推進。EUと6G IAの官民連携プログラムSNS JUは2023年に35のPJが開始、2024年は16のPJが追加(1.3€の公的資金を投入)。主要な課題として、AIの統合、無線信号処理、クラウド・エッジコンピューティング、マイクロコンポーネント等のデバイス開発の重要性を強調。
<米国>
6Gの展望は主に商業化の迅速化と産業界全体での新たなユースケース開発にフォーカス。農業・製造業などバーティカルの実装と、ネットワークのリアルタイム性や効率性向上による産業横断的なイノベーションを加速させる基盤技術の確立を目指す。
【関連サイト】
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